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澤宏紀先生の応援メッセージ

ユウシャ―ミンさん、先ずは「中医学食養生・薬膳」Seminarの開講、おめでとうございます。

食事は、生命を維持し、子供たちが健やかに成長し、また人々が健康で幸福な生活を送るために欠くことのできない営みであります。健康のために、どういう食事をしたら良いのか、または、どういう栄養素が自分にとって必要なのかについて、益々関心が高まっています。だが、季節や気候に合せて、また体調に合わせて食事を摂ることの大切さについての認識を持たれる人は、まだ多くないようです。

先日、ユウシャーミンさん主催の「秋の食養生・薬膳」Seminarに参加させていただきました。そこで、「西洋医学」にはない、「中国伝統医学(中医学)」の予防医学としての養生の智慧に触れることができました。「養生」とは、食事など生活に留意して健康の増進を図ることです。秋は乾燥の季節ゆえ、肺の養生が最も大切だということでした。その季節に適応する食材例の資料等を準備していただき大変有意義な講義でありました。是非、日々の食事に気を付けて、実践したいものです。
ユウシャーミン先生の言われる「中医学」による食養生とは、「中医学」の理論に基づき、食物自身が持つ特性を活かし、「食で命を養う」ということなのです。基本とする食養生は「養生薬膳」を用いて実現できます。つまり「中医学」の理論に基づいて、自然環境に応じて、その季節に適応する食物・食材を選択し、それらを組み合わせて作った料理が「養生薬膳」です。それは手軽に実践できますので、日々の食事を工夫することによって、健康維持・疾病予防・病後の回復、そして、さらには健康寿命の延伸に対して役立つ優れたものであるが理解できます。

日本は、世界で類のない急速に進んだ超高齢社会であり、働く世代の健康維持をいかに保つかは、非常に重要なことであります。皆様が「中医学」古来の食養生の知恵を活かして、この「養生薬膳」を実践され、健康維持・増進、疾病予防、体調改善に役立てて頂けることを願っております。

最後になりますが、ユウシャ―ミンさんのご健勝をお祈りし、今後益々のご活躍を期待し、そして皆様の温かいご支援、ご協力をお願い申し上げます。

2016年1月吉日

医学博士
元国立健康・栄養研究所長
澤 宏紀

 

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2018/05/02