季節の養生食材・薬膳レシピ

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「養生食材」~春の養生食材

◆春の季節

暦では2月の始め(立春)から5月の始め(立夏)までの3ヶ月の期間。
(地球温暖化で、少しずれもありますが・・。)
気温はだんだん温かくになり、陽気が上昇に伴い、自然界の動植物の成長、発育のエネルギーが増して来る時期。

気温の変化が激しく、季節風が強いことが特徴である。
また、春の季節は肝気が旺盛になりやすいので、肝の養生は特に重要とされます。

初春の養生食材

初春はおおよそ、2月の立春から3月のお彼岸までの間とされます。
冬の寒さから少し温かくなり、風はまだ冷たく、かぜを引きやすいのです。
また、年度末で公私とも忙しい時期にあたり、体力・精力ともが必要な時です。
養生にこころをがけることで、良い体調のキープにつながります。

初春の食養生ポイント 】

1. 冷たい風を追い出す冷たい風を追い出す温性・辛味で発散できるの食材を取り入れて
   外邪を寄りつかない身体つくりを!かぜや花粉症の予防にも役立ます。

2. 体力も精力も補うべき「補気・補血」食材も取り入れて、身体の元気をキープします。

3.「解毒」ができる旬の山菜など食材をうまく用いて、冬の時期、
   肝に溜っていた老廃物をデトックスし、肝の働きを助け、気血の巡りを整います♪

食材名 性味 帰経 主な効能 適応/作用など 主な有効成分

赤米
(紅米)赤米

甘/温 脾胃肺 補中 補気 疲労、貧血、便秘など/ 体力回復、美肌

Ca、VA、VB、VE、ナイアシン、葉酸、食物繊維;
モナコリン、カテコリン、アントシアニン

菜の花
(菜花)菜の花
辛/温 肝肺脾 解毒 消腫 活血 化瘀 炎症、吹き出物 /
産後の回復
食物繊維、カロテン、VC、VB2、VK、ナイアシン;
葉酸、パントテン酸、K、Fe、Ca;
アリルイソオシアネート、スルフォラフアンなど
蕗(ふき)蕗(ふき) 苦/温 肝心肺 健胃 化瘀
解毒 鎮咳
化痰
瘀血、便秘、魚毒; 咳、痰 /
抗酸化、抗アレルギー作用など
カリュウム、カルシウム、リン、
マグネシウム,VB2、VB6、
ナイアシン;葉酸、鉄分;
β―カロテン、食物繊維;
フキノール酸(苦味)、フキノリド(香り)、クロログン酸(色素)
人参
(胡蘿卜)人参
甘/平 肺脾肝 健脾 消食
補血 明目
ドライアイ、目の疲れなど/ 血中脂質抑制

β―カロテン、VB群、
VC、K、Ca、Fe,
アスコルビナーゼ、グルタミン酸

(まぐろ)
(金槍魚)鮪(まぐろ)
甘/温 肝脾 補気 補血
補陽
貧血など/ 体力回復、動脈硬化予防、老化防止など

DHA、EPA、ナイアシン、アスパラギン酸; メチオニン、リジン、VA,VB群、VD,VE; Fe,Se、コエンザイムQ10


(草苺)苺
甘微酸 /
肝脾胃 養肝 健胃
消食 止瀉
消化不良、慢性下痢、月経不順など 食物繊維、VC、葉酸、アントシアニン;
フラボノイド、エラグ酸、フェノール酸
(漢方食材)
艾葉
(蓬:よもぎ)よもぎ
苦辛/温 肝脾腎 補血 健胃 温経 散寒
袪湿
腹部の冷痛など/ 食欲増進など クロロフィル、カロテン、VE、VB1,VB2,VC、葉酸、Fe、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸

 

陽春の養生食材

お彼岸が過ぎて、4月の半ばあたりまでの万物は清く陽気になる間。

寒暖の差は激しい。また、年度末の疲れや新年度始めのストレスも溜まりやすい時期。

肝にもいつも以上負担をかけてしまいます。

養生にこころをがけることで、良い体調のキープにつながります。


陽春の食養生ポイント】

1、肝気の流れを良くする「疏肝理気」の食材取り入れて、ストレスも緩和を図ります。

2,肝の陰血を補う「補血」作用がある食材を用いて、自律神経のバランスを整えましょう。

3,胃腸の働きを助ける食材を取り入れて、肝の機能をサポートにつながります♪

食材名 性味 帰経 主な効能 適応など 主な有効成分
春キャベツ
春キャベツ
甘/平 肝胃腎 健胃 補腎
補五臓
清熱 化湿
散結
胃腸虚弱
胃もたれ
抗潰瘍
VU(キャベジン)
イソチオシアネート
VK VC VA VE
VB1 VB2
食物繊維など
あさり
あさり
甘鹹/寒 肝腎脾胃 補血 安神
清熱 瀉火
利水 化痰
貧血、高血圧 タウリン コハク酸
VB2 VB12 
Fe Ca Mg
青紫蘇
青紫蘇
辛/温 肺脾 解表 散寒
行気 和胃
解毒
かぜ、
胃の不快感
魚介の解毒
VB群 VC Ca Fe
α-リノレン酸
シソアルデヒト(香り)
枸杞子
(漢方食材)
枸杞子
甘/平 肝腎肺 滋補肝腎
明目 潤肺
抗老化全般
に良いとされる。
脂肪肝や
腎虚による
足腰の倦怠感。
視力減退
カロチノイド
VB1、VB2 VC、
ニコチン酸
β‐シトステラール
リノール酸

陽春の行事食材

桜の花 (日本原種であり、中国古来の植物ではないため、食物の性能などは調べ中~)
桜開花の時期には、お茶、お菓子などによく使われる食材♪

花エキスの効果について:
☆抗糖化作用(糖化の最終生成物AGEsは老化の原因)
☆抗炎症作用
☆二日酔い防止
☆美肌・美白効果
☆リラックス効果
など挙げられているようです。
 

晩春の養生食材

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晩春の食養生ポイント】

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食材名 性味 帰経 主な効能 適応など 主な有効成分

新玉葱新玉葱

甘辛/温 肺胃 理気 化痰
和胃 降逆
活血
粘りの痰、もやもやとした胃の不快感 硫化アリルなど沢山の有効成分を含まれる。
硫化アリル:VB1の吸収促進
いかいか 鹹/平 肝腎 補血 滋陰
調経
体力の低下、
月経不順など
タウリン ナイヤシン
グリシン アラジン
VA VB2 VE DHA EPAなど
セロリセロリ 甘苦/涼 肝肺膀胱 平肝 清熱
利湿 治淋
高血圧
充血
精神安定など
アイピン セネリン セダノライト テルペン香り成分を含まれる。
食欲増進や頭痛に効果がある。

決明子
(漢方食材)決明子
鹹/寒 平肝潜陽
清肝明目
めまい
けいれん
目赤など
 
2018/05/07